有安 七生 (七ちゃん)
太陽と森のスクール 代表/公認心理師
パッチ・アダムス ケアリングクラウン
芸術療法、プレイセラピー
ヨガインストラクター (RYT200)
笑いヨガ、キッズヨガ、ベビーヨガ
劇団プレイバッカーズ所属
二子玉川プレーカー 世話人
東京外国語大学 外国語学部 中国語学科卒業
どんな時も、子どもの心と力を信じ、全力で応援すること。それが私の変わらぬモットーです。何かをしなくても大丈夫。ただ“存在している”だけで、あなたは素晴らしい。その信念を胸に、これまで10年以上、子どもたちと関わってきました。
公認心理師として、三幸学園で不登校の子どもたちの心理的支援に携わりながら、劇団プレイバッカーズの一員としても活動してきました。全国の小中高校を訪れ、生徒参加型の即興再現劇を通じて「友達の心の風景を想像する」授業を行っています。文部科学省の芸術家派遣事業として、奄美大島から北海道まで10年以上継続してきました。
二児の母でもあり、地域活動としては二子玉川プレーカーの世話人を5年にわたり務めてきました。大きな画用紙に絵の具を全身で描き、薪割りや焚火ご飯、木工や昔遊び、泥んこ遊びなど、子どもたちの五感をフルに刺激する活動を大切にしています。
また、映画でも有名な伝説の医師クラウン「パッチ・アダムス」のクラウンチームに所属し、ピエロとしてさまざまな現場で子どもたちと関わってきました。ふざけたり、冗談を言ったり、音楽を奏でたり、心から笑い合う時間を共有しています。
私は、自然・生き物・子ども・アートが大好きです。進学校で試験の点数でクラス分けされるような環境で学び、第一志望の大学へ進学したものの、「本当の学びとは何か」をずっと問い続けてきました。机の上の勉強だけが学びなのか?テストの点数がどれだけ人生に役立つのか?そうした疑問を持ち続けてきました。
欧米の教育と比較しながら、日本の教育には個性や自主性が尊重されにくい風潮があることに疑問を感じています。子どもも大人も、皆が素晴らしい可能性を秘めており、一人ひとり違っていて、それぞれがかけがえのない存在です。その“キラリ”と光る個性を大切に育んでいける関わりを目指しています。
これまで多くの「学校へ行きたくても行けない」子どもたちと過ごしてきましたが、彼らに問題があるのではなく、子どもの人数に対して教師が少なく教師の負荷が高いなど教育システムや社会の側にほころびがあると感じています。学校に行かない選択をするということは、勇気のいることです。行くことができるなら行っています。「今までよくがんばったね!」と拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
私はいつでも、何もやっていなくても「あなたは素晴らしい」と伝え続けたい。そして子どもたちの持つエネルギーと心を信じ、応援し続けられる存在でありたいと願っています。
そのためにも、大人である私たち自身が「世界には楽しいことがあるよ」「美しいものがあるよ」「安心して大丈夫なんだよ」と背中で示していくことが大切だと考えています。何歳になってもチャレンジし、失敗して、また起き上がって、一生青春を楽しむ。そんな“おもしろ可笑しい”大人でありたい。
未来をともに創っていく、ひとりひとりの“宝石”のような存在を、これからも丁寧に見守り、応援していけたら幸いです。
小倉先生
私がフリースクールや適応指導教室で活動をしているのは、逃げ場を作りたいからです。 「生きている意味について」考えたことはあるでしょうか。私がまだ、フリースクールで働き始めてまもない頃、子供から次のような質問を受けました。「先生、生きなきゃいけない理由ってなんですか。」 その生徒は、友達以外にはあまり口を開かず、自傷行為を繰り返したりしていました。しかし、少しずつ親しくなり、私に少しだけ心を開いてくれた頃、生徒に先ほどの質問を投げかけられました。
その子は程なくして、家庭との調整が上手くいかず退学となってしまいました。 私はその時、何を言ってあげるべきだったのか、その後繰り返し考えました。そして、重要なのは言葉よりも、もっと根本的なことだと思いました。 「なぜ生きるのか」それは、幸せに生きることができたなら、考えない疑問だと思います。今を生きることが苦しくて、でも生きなくちゃいけなくて、そうした状況にいる時、こうした考えは頭に浮かぶのだと思います。私は答えを出そうとしていましたが、答えを出すことはさして重要なことではありませんでした。重要なのは、生きることの意味を考えなくていいような場所を作ること、ただ生きることができる場所、それを作り出すことが重要なのだと思ったのです。
社会には苦しいことが沢山あります。人間関係に勉強、スポーツ、将来、健康、恋愛。全てを上手くやるのは、とても難しいことです。そして、そのほとんどと対峙して戦うことを求められます。もちろん、戦うことも重要なことですが、それと同じくらいにげるというのも重要なことです。逃げるな んて弱虫だな、と揶揄されてしまいそうですが、弱虫で良いと思います。動物は危険な動物がいれば逃げますし、苦手なものは吐き出します。そして、私達だって動物です。 争いから逃れたい、苦しいことから逃れたい、そうした子達が逃げて来られるように、ただ楽しく生きれるように、安心できるように、生きることに疑問をもたないような日々を送れるように、そんな逃げ場を作りたいと思っています。 そして、ここがそんな、逃げ場所や居場所になればと思っています。よろしくお願いします。
私が心理支援に興味をもったのは、小学5年生の時でした。
友達から「もしかしたら私は発達障害かもしれない」と相談され、戸惑いながら学校の図書室で調べたことが始まりです。
当時はまだ発達障害がなにかも知らず、ただただ「この不安な気持ちは否定したらいけないんだろうな」と感じていたことを覚えています。
その友達はすごく頭が良くて、話していてもいつも楽しくて、そんな彼女でも大人に相談できずに一人で悩んでいることがあるのだと驚きました。
どうしたら子どもたちが相談しやすい居場所を作れるのだろう…そう考えているうちに出会ったのがこの場所です。
誰しも、上手に表現できない思いや悩みを持っていると思います。
二子玉川の豊かな自然に触れながら、身体の中にいろんな感覚を蓄えて、その感覚をありのまま表現していけるような、そんな体験をここでしてもらえたら嬉しいです。
渡辺 秋(あきちゃん)
私は、子どもたちが夢中になれる時間をつくりたいと思っています。
私自身、中学から大学まで美術の学校に通っていました。
小さい頃から絵を描いたり、ものを作ったりするのが好きで、何かに夢中になっている時間がとても楽しかったのを覚えています。気づけばあっという間に時間が過ぎて、終わったあともなんだか満たされた気持ちになる、そんな経験をたくさんしてきました。
夢中になればなるほど、たくさんのことを吸収し、自然と成長することができます。 逆に、自分が興味のないものやワクワクしないものでは、なかなか成長することはできないと私は考えています。
だからこそ「夢中になれるものがあること」はとても大切です。 そして、夢中になれることがあると、自分に自信を持つことにもつながります。 「これが好き!」「もっとやってみたい!」と思えることがあるだけで、それが自分の軸になったり、自信になります。
私自身、何かを作ることに夢中になることで、「自分には何もない」と思わず自分を肯定できるようになったと感じています。
夢中になれるものは、人によって全然違います。 絵を描くこと、体を動かすこと、生き物に触れること、ぼーっと空を眺めること。どれも素敵な「好き」だと思います。
「これ、ちょっと楽しいな」「もっとやってみたいな」を見つけて、育てる時間を大切にしたいと思っています。好きなことがある子はもちろん、「特に好きなことがない」と思っている子も、いろんなことに触れながら、少しずつ夢中になれるものを見つけていけたらいいなと思います。
私自身も、みんなと一緒に新しいことを学び、挑戦しながら、楽しい時間をつくっていきたいです。
小山 人和(とわちゅう)
私は中学生の頃、不登校だった時期があります。
親や周りの人間に対して「そっとしておいてほしい…でも完全に放っておかれるのはイヤ!」という、今思えばなんともめんどくさい心情の中にいました。
親の想像している何百倍も、子どもには子どもの世界や考えていることがあり、その中で必死にバランスを取りながら生きている。私にとってはほんの数年前のことなので、それがいかに大変なことなのかよく分かります。
そんな中、私を支えてくれたのは
「夢中になれること」の存在でした。
小説「かがみの孤城」のページをめくりながら、登場人物と自分を重ねて空想の世界に浸ったり、時には「多摩川の源流がみたい!」と自転車を何時間も走らせたり…
相棒のポケモンと一緒に大冒険をし、世界を救ったこともあるんですよ!
そういった「夢中になれること」は、傍から見れば遊んでいるだけのように見えるかもしれません。
しかし、当時を振り返ると気づかぬうちに私の心を癒し、救いとなってくれていたのだと思います。
当時から現在進行形で大好きなアーティスト、
BUMP OF CHICKENの「GO」という曲にこんな一節があります。
「ここまで繋いだ足跡が後ろから声を揃えて歌う」
間違えて、迷って、遠回りした時期でも、その時夢中になった存在や時間は自分を支えてくれる力になる。自分で選び、繋いできた足跡すべてが今の自分を応援してくれる。 私はこの歌にそんな解釈をしました。 この活動を通して、子どもたちが「未来の自分を支えてくれる 夢中になれること」と出会えるよう、少しでも力になれたらと思っています。
スクールではたくさんの「夢中になれること」の”きっかけ” に出会うことができます。大事なのは子どもたちがそのきっかけに出会い、「これ、好きかもしれない!」と思えること。
子どもたちが自分らしく輝ける場所であり、失敗を恐れず何度でも挑戦できる環境のため、スタッフ一同全力で支えていく覚悟です。
まずは
「なんかちょっと面白いお兄さんがいるな」
「とわちゅうがいるなら、行ってみようかな」
と、活動に参加するきっかけの一つになれたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
クラウン・地域スタッフ・プレーリーダーなどおもしろメンバーとも出逢えるよ!